福祉施設の大まかな種類

日本には、多くの福祉施設がある。福祉施設とは、子どもや高齢者、障害者、生活困窮者らが社会生活を送る上で必要なサービスを提供する施設だ。
対象者の状況によって利用する福祉施設の種類は変わるので、おおまかな分類を把握しておくと良い。

老人福祉施設は、介護がサポートが必要な高齢者を対象としたサービスを提供している施設だ。
老人福祉法では、特別養護老人ホーム・養護老人ホーム・ケアハウス・デイサービスセンター・ショートステイ・老人介護支援センター・老人福祉センターの7施設が、老人福祉施設と規定されている。
老人福祉施設の定義には当てはまらないものの、介護老人保健施設や有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、介護医療院などの施設もある。これらの施設をまとめて介護施設と呼ぶことが多い。

児童福祉施設は、子どもの保育や養育に関する支援を行っている施設だ。母子生活支援施設や乳児院、助産施設、児童養護施設などが挙げられる。
障害者支援施設は、障害者を支援している施設だ。夜間の施設入所支援および昼間の生活介護、自立訓練、就労移行支援を行っている。
そのほか、生活困窮者向けの生活保護施設や、精神障害者を対象とした精神障害者社会復帰施設、DVなどで一時的な保護が必要な女性およびその子どもを収容する婦人保護施設などがある。

福祉施設では、介護福祉士をはじめとする介護スタッフや社会福祉士、精神保健福祉士、医師、看護師、保育士、生活指導員などが働いている。誰かの暮らしを支える仕事がしたいなら、福祉施設の求人を探してみると良いだろう。